フリーランスになると、会社員時代には意識していなかった「税金」を自分で管理し、払わなくてはなりませんよね。

「そもそも税金って何があるの?」
「いつ、いくら払うの?」
「税金が高すぎる…節税できる?」
こんな疑問や不安を解消できるように、フリーランスに関係する4つの税金 「所得税・住民税・個人事業税・消費税」 の基本をわかりやすく解説します。
この記事を読めば、税金への理解が進み、不安が少し解消しますよ。
フリーランスが払う4つの税金とは?
会社員は給与から自動的に税金が引かれていますが、フリーランスは 自分で税金を計算し、申告し、支払う必要があります。
この自分で計算、申告、支払いしなければならない税金4つを解説します。
フリーランスが関係する4つの税金
税金の種類 | かかる対象 | 納税タイミング | 税率の目安 |
---|---|---|---|
①所得税 | 売上から経費を引いた所得 | 3月の確定申告後 | 5%〜45% |
②住民税 | 前年の所得に対して発生 | 6月〜翌年5月に分割払い | 所得の約10% |
③個人事業税 | 事業所得が290万円を超えた場合 | 8月・11月の2回 | 3%〜5% |
④消費税 | 売上1,000万円以上で課税 | 確定申告と同時(3月末まで) | 10% |
こう言われてもよくわからないですよね。
それぞれの税金について、一つづつ詳しく見ていきましょう。
①所得税とは?
所得税は、売り上げた(儲かった)金額に応じて、国に払います。
所得税の基本ルール
- 売上(受け取った金額) − 経費(使った金額) = 所得(利益) に対してかかる税金
- 所得が大きいほど税率が高くなる
- 申告(国への報告)は 毎年3月15日まで に確定申告でする
所得税の計算方法
(売上 − 経費)− 各種控除 × 税率 = 所得税
たとえば、売上800万円・経費300万円・控除48万円の場合:
(800万円 − 300万円 − 48万円)× 10% = 約45万円
所得税節税のポイント
- 経費をしっかり計上する(家賃・通信費・書籍・会食費など)
- 青色申告を活用する(最大65万円の控除)
- 小規模企業共済などを活用する(控除を増やす)
②住民税とは?
住民税は、売り上げた(儲かった)金額に応じて、住んでいる市区町村に払います。
- ①所得税の確定申告をもとに住んでいる市区町村が計算してくれる
- 前年の所得に対して 一律10%
- 6月に納付書が届き、 一括払い or 4回の分割払い
住民税の計算例
前年の所得500万円の場合:
500万円 × 10% = 50万円(これを1年間で納める)
住民税節税のポイント
- 所得税と一緒
- 住んでいる市区町村を変えてもほぼ変わらない
- ふるさと納税で減らすこともできる
③個人事業税とは?
個人事業税は、売り上げた(儲かった)金額に応じて、住んでいる都道府県に払います。
- ①所得税の確定申告をもとに住んでいる都道府県が計算してくれる
- 事業所得が 290万円を超えたら かかる税金で業種によって 税率3%〜5%
- 8月・11月の2回に分けて納付
個人事業税がかかる職種とかからない職種
個人事業税はその仕事の内容によってかかるものとかからないものがあります。
課税対象(例) | 非課税(例) |
---|---|
デザイナー | 農業 |
コンサルタント | プログラマー |
イラストレーター(契約方法が請負) | イラストレーター(契約方法が業務委託) |
このような区分が一応はありますが、人によってはその業務内容が違うので、はっきりと言えないところでもあります。
迷ったら、お近くの税務署に問い合わせてみましょう。
なお、「個人事業税がかからない仕事」なら、290万円以上稼いでも支払い不要です。
個人事業税節税のポイント
- 所得税と一緒
- かかる業務とかからない業務を研究する
- 契約方法も併せて研究
④消費税とは?
消費税は、売り上げた(儲かった)ときに受け取った消費税から経費を使ったときに支払った消費税を引いた金額を国に払います。
- 売上が1,000万円を超えた2年後 から払わなくてはならない
- 売り上げが1,000万円いかない免税事業者の場合は払う必要なし
- ただしインボイス制度がからむと払うかどうかはその人次第
消費税の納税額の計算
(売上の消費税 − 経費の消費税)= 納税額
売上2,000万円・経費500万円の場合:
(2,000万円 × 10%)−(500万円 × 10%)= 150万円の納税
消費税節税のポイント
- 年間1,000万以内に抑える
- インボイスを研究する
フリーランスの税金支払いスケジュール
月 | 支払う税金 |
---|---|
3月 | 所得税の確定申告・納付 |
6月 | 住民税の納付(1回目) |
8月 | 個人事業税の納付(1回目) |
9月 | 住民税の納付(2回目) |
11月 | 個人事業税の納付(2回目) |
12月 | 住民税の納付(3回目) |
翌年1月 | 住民税の納付(4回目) |
翌年3月 | 消費税の納付 |
税金の支払いが 年間を通して発生 するため、資金管理が重要です。
フリーランスの税金まとめ
フリーランスが払う税金まとめ
- 所得税:売上−経費−控除の金額に応じて課税(3月納付)
- 住民税:前年の所得に対して一律10%(6月〜翌年5月に分割納付)
- 個人事業税:所得290万円以上で業種によって3〜5%(8月・11月納付)
- 消費税:売上1,000万円以上で課税(3月納付)
節税のポイント
- 経費をしっかり計上する
- 青色申告を活用する
- 控除や節税制度を利用する
税金はフリーランスにとって大きな負担になりますが、 基本を理解し、事前に対策を立てる ことで支払いをスムーズにできます。
とは言っても、事業が順調に伸びていき、利益が大きくなってきてから本格的に考えたら良いです。
わからなければ、税務署に問い合わせれば親切に教えてくれます。
事業が順調に伸びていったら、そこで初めて税理士への依頼を検討しましょう。
それまでは会計ソフト(freeeやマネーフォワード) を活用するのも手です。